中国人観光客の増加で中国人絡みの犯罪も増加
バンコクを管轄する首都圏警察の担当者によれば、新型コロナ感染状況の改善により各国が制限措置を緩和・撤廃しているため、タイを訪れる中国人観光客が急増しているが、訪タイ中国人が起こす身代金目的の中国人拉致事件なども増加しているという。
中国は2月6日、中国人が団体旅行で外国に観光に出かけることを許可。これにより、堰を切ったように大勢の中国人がタイを訪れ、今年第1四半期(1~3月)の訪タイ中国人数は30万人を超えた。この中には犯罪目的でタイに入国した中国人もおり、今年に入りタイに留学した中国人女性の拉致・殺害など中国人絡みの重大事件が4件起きている。
一方、タイでは先ごろ、中国系犯罪組織が以前から暗躍していたことが今になって表面化し、こちらも大きな問題となっている。