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連続殺人容疑で警官幹部の妻を逮捕 徳を積む旅の参加者7人が犠牲に

タイ西部ラチャブリ県の警察幹部の妻、サラーラット容疑者が過去2年間に一緒に徳を積むための旅行に行った人たちを殺害した疑いで4月25日、バンコク都ラクシー区の政府総合庁舎で逮捕された。女性警察官2人を含む計7人が容疑者によって殺害された可能性があるという。容疑者は取り調べに対し黙秘している。

ダムロンサク警察庁長官によれば、先ごろ容疑者と一緒に徳を積む旅行に行った先で死亡した女性(32)の検視で血中から青酸カリなどのシアン化物の成分が見つかったことから殺人疑惑が浮上。旅行先で徳を積む行為として魚を川に放流した後に気を失い死亡したこの女性は1回目の検視では自然死とされたが、遺族の要請で2回目の検視がバンコクの警察病院で実施され、血中から毒物が発見された。

警察の捜査で警察幹部の妻が容疑者として浮上。サラーラット容疑者が過去2年間に同行した徳を積む旅行の参加者が計7人死亡していたことが判明したことから、警察は容疑者の手にかかって殺害された可能性があると見ている。

殺害の動機としては、まず現金の窃盗が考えられるという。徳を積む旅行では参加者は僧侶にお布施を喜捨するため多額の現金を持参するが、容疑者と一緒に旅行に参加して死亡した人の現金が紛失していたケースが少なくなかった。このほか、精神疾患など病的な原因が容疑者を殺人に走らせた可能性も否定できないとのことだ。

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