交通警官の不正 警察トップが「以前からあった」と認める
交通違反を取り締まる警察官による過積載トラックの運転手からの収賄が問題となっているが、ダムロンサク警察庁長官はこのほど、交通警察官によるこのような不正が長年にわたるものだと認めた。
タイでは以前から警察官が交通違反のドライバーに違反切符を切る代わりに小遣いを要求することがあったが、ダムロンサク長官によれば、警察当局がやめさせようと努力したものの、運転手が警官に賄賂を渡した過積載トラックをほかの警官が摘発しないよう識別のためのステッカーを車体に貼らせるような行いがずっと以前から現在に至るまで続いていたとのことだ。
過積載トラック絡みの不正については警察部内で公然の秘密だったようだが、同長官は、警察がこの問題の解決に本腰を入れることになった理由について「ネットで詳しい情報が暴露されたことで、爆発的に多くの人々の知るところとなったため」と説明している。