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タイ東部の貯水池からコンクリート詰めの韓国人遺体 指紋照合妨害のため指をすべて切断

タイ東部チョンブリ県バンラムン郡で5月11日夜、バケツ型の大型ポリ容器に成人男性とみられる遺体をコンクリート詰めにしたものがマププラチャン貯水池で見つかった。警察では、5月3日にバンコクから韓国人の男2人に拉致された韓国人男性(34)の遺体とみている。

首都圏警察によれば、遺体の身元特定を急いでいるものの、遺体の手の指がすべて切断されていて、指紋照合による身元の確認が困難な状況という。

被害者の韓国にいる母親が、ある男から300万バーツを要求する電話があったことから、バンコクの韓国大使館に助けを求め、タイ警察も大使館からの連絡で捜査に動き出していた。母親によれば、「息子が盗んだ違法薬物を川に捨てたため、その薬物代金として300万バーツを要求してきた」「300万バーツが8日までに届かなければ息子を殺すと伝えてきた」という。

また、警察は、母親への電話の発信元がチョンブリ県バンラムン郡であること、男性のタイ人ガールフレンドが「3日朝に韓国人の男2人に拉致された」と供述していること、防犯カメラの映像から韓国人らの乗った車がバンラムン郡の住宅に入ったこと、防犯カメラの映像や販売店側の情報提供で韓国人の男が別の車で出かけてポリ容器やナイロンロープなどを購入したことーなどをつかんだという。

警察はさらに、住宅からポリ容器を荷台に積んだピックアップトラックが貯水池まで行き、住宅に戻ってきた時にはトラックの荷台からポリ容器が消えていたことも確認していた。このため、警察はダイバーを使って貯水池を捜索し、コンクリート詰めされた遺体の入ったポリ容器を発見した。

警察によれば、今回の事件に関与したとみられる韓国人は合計3人で、すでに1人はミャンマーに出国し、2人目は韓国に帰国、3人目はカンボジアに逃げたとみられている。

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