職権乱用で禁錮10年の有罪判決後に国外逃亡した元副内相 2カ月以内にタイ帰国の意向
バンコクに隣接するサムットプラカン県のドンと呼ばれ、同県で権勢を振るっていた国外逃亡中のワタナ元副内相(87)が先ごろ、タイに戻って地元民に会いたいとの意向を伝えてきたという。元副内相は2008年にクロンダン廃水処理場建設に絡む汚職で最高裁から禁錮10年の有罪判決を受けたが、翌09年に姿をくらませ、現在に至っている。タイの隣国カンボジアに潜伏中との報道もあったが、現在の所在地は不明だ。
関係筋によれば、5月30日にサムットプラカン県バンプリー郡で古くからの知り合いの家の新築祝いが執り行われた際、元副内相が電話をかけてきて、「2カ月以内に故郷に戻り地元民に会いたい」と伝えてきたとのことだ。