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海外逃亡のマフィア受刑者の移送に空軍機使用 無駄遣いとの批判に政府が必要性説明

タイ南部ナコンシータマラート県で昨年10月、歯の治療のため移送されていた病院から逃亡したチャオワリット受刑者(37)がこのほど、潜伏先のインドネシアで見つかり、現地当局に捕らえられた。同受刑者はタイの空軍機でタイに移送されることになったが、これに一部で無駄遣いなどの批判が出ていることから、タイ政府は警備上の観点から空軍機を使うのが適切と判断したと説明した。

移送の準備などのためにインドネシアを訪れ、受刑者とも会ったタウィー法相によれば、空軍機を使うことはセーター首相の命によるもので、首相からは、2国間で身柄引き渡し手続きが済み次第、速やかに空軍機で受刑者をタイに連れ戻すよう指示があったとのことだ。

関係筋によれば、同受刑者は、殺人や殺人未遂などの凶悪犯罪で有罪になった人物で、昨年10月に警備が厳重なはずの移送先の病院を抜け出しており、タイ当局としては同じ過ちを繰り返すことはできないことから、移送に軍用機を使うことになった。

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