美容注射で顔面にゆがみ 医療過誤か 女性歯科医師が有名皮膚科医師を糾弾 バンコク
バンコク都心サイアム地区の美容クリニックで著名医師から美容注射を受けた女性歯科医師が先ごろ、注射のせいで顔面に問題が起きたとして警察庁消費者保護課(CPPD)に医療過誤がなかったかを調査するよう要請した。
ケートサリン歯科医師(42)は、母親と妹の3人で、3つのクリニックを経営し、有名人などのセレブに人気とされる再生医学の専門家という皮膚科医から美容注射を受けたという。注入量は歯科医師が18㏄、妹が22㏄、母親が37㏄で、料金は合計100万バーツかかったが、約1週間後には、母親の顔面の下半分が不均衡に緩み、妹の顔面もいびつになってきた。
このため、クリニックを再び訪れて医師に相談したところ、再び美容注射などをすることになったが、顔面の状態はさらに悪化。母親について医師から「さらに50㏄以上の注入が必要」と言われたが、これは拒否している。
後にこの件について、美容医学の専門家に相談したところ、顔面に起きた問題は美容注射の注入量が多すぎたことが原因であり、注入量は10㏄未満にすべきであることなどが判明。このため、美容注射をした医師の医療過誤を疑うに至ったとのことだ。
歯科医師らは現在、別の医師のもとで顔面を元に戻すために数万バーツをかけて治療を受けているが、完全に元通りになるかは分からないという。