仏教施設と仏寺に73体の大量の遺体 住職は瞑想用と説明 関係当局が捜査 ピチット県
バンコクの北約300キロに位置する中部ピチット県で先ごろ、仏教施設と仏寺で73体に及ぶ遺体が瞑想のために使われていた疑いが浮上し、関係当局が捜査を進めている。
これら2カ所で遺体を用いた瞑想が行われていることが判明したのは、隣接するカムペンペット県の仏教施設で遺体12体が見つかったことに伴うもの。その捜査の過程で警察がピチット県のポータレー郡の仏教施設「ナコンチャイボウォン」とバーンムーンマーク郡のパシーウィライ寺を捜索し、これら2カ所からそれぞれ41体と32体の遺体を発見した。
バーンムーンマーク郡のトンチャイ郡長によれば、これら2カ所は、同じ僧侶が関係していて同様の瞑想を行っており、関連がうかがえるとのことだ。 一方、パシーウィライ寺の住職は、聞き取りに対し、「遺体は献体されたもので、寺では安置された遺体を前に仏教の瞑想を行っていた」と話している。遺体のほとんどは寺と縁のある信者で生前に財産を寺に寄進していた人だという。住職はまた、「遺体については、寺が役所への死亡診断書などの提出を始めているが、遺体を寺に保管しておくことは関連の法律に違反しているかもしれない」と危惧しているとのことだ。