カンボジアでも特殊詐欺組織が横行 タイ国籍者119人をタイに移送
タイの隣国ミャンマーでは中国系犯罪組織による特殊詐欺が最近、大きく報道されている。同じくタイの隣国カンボジアでも以前から特殊詐欺組織の活動が報告されていたが、このほど、特殊詐欺にかかわっていたタイ人119人(男性61人、女性58人)がカンボジアのポイペトで保護され、3月1日にタイ東部サケオ県に移送された。タイ警察は詳しく調査して、これらタイ人が被害者なのか組織関係者なのかのふるい分けを行う予定。
カンボジアでも以前から特殊詐欺組織の摘発が行われているが、今回カンボジア当局はタイのサケオ県に隣接するポイペトで特殊詐欺コールセンターに踏み込み、そこにいた外国人230人の身柄を確保した。うち123人がタイ人と自称していたが、タイ国籍であることが確認された119人がタイ側に移送された。これまでにも「簡単な仕事で高給がもらえる」といった求人広告に騙されてカンボジアに渡って特殊詐欺をさせられていたというタイ人がカンボジアで大勢救出されている。