会計検査院ビル崩落事故 タイ人名義不正借用疑惑の中国系企業が30件の署名偽造
3月28日にミャンマーで起きた地震の影響によりバンコク中心部で建設が進められていた30階建て会計検査院ビルが完全に崩落する事故が起きたが、タイ法務省特別捜査局(DSI)はこのほど、タイのゼネコン大手イタリアンタイ・ディベロップメントとともに同ビルの工事を請け負っていた中国系企業「チャイナ・レールウェイNo.10」の書類で30件に及ぶ虚偽の署名が確認された。この書類は工事の監督に関するもので、署名のあった人物が「自分の署名ではない」と報告したことで不正が発覚した。
DSIは、タイ人名義不正借用の疑いがあるとしてチャイナ・レールウェイNo.10の捜査を進めていた。 なお、事故現場では瓦礫の撤去が現在も進められているが、ビル崩落による負傷者が9人、5日時点でこれまでに死亡が確認されたのが86人、依然安否不明が14人となっている。