住職の巨額横領事件 警察が資金の流れを捜査 3億バーツ超を28歳女に送金
イェム容疑者がバンコクの西隣ナコンパトム県にあるライキン寺の住職を務めていた際、寺の資金3億バーツあまりを横領したとされる事件で、警察が事件の全容と余罪解明のため容疑者が関係しているとみられる20以上の銀行口座について資金の流れを解明しようとしている。警察庁反腐敗課のプラソン課長によれば、警察は寺の資金にアクセスできた人物など関係者からの聞き取りを進めているという。
これまでの捜査で、イェム元住職が2020年から24年にかけて寺の資金3億バーツ以上をオンラインギャンブルのブローカーとされるアランヤワンという名の28歳の女に送金し、また、23年に元住職が自身の個人口座から約8000万バーツをこの女性に送金したことも判明している。
このほか、元住職の知人であるエカポットという名の元僧侶がこの女性に2億バーツ以上を送金していたことも分かっている。
警察は、住職(当時)が寺の資金を自身の個人口座に移してから知人の女性を通じて横領しているとの通報を受け、不正を解明すべく8カ月前から寺に覆面捜査員を送り込んでいたとのことだ。