フィンランドへの労働力輸出に絡み元閣僚らが収賄か 元労相は潔白強調
法務省特別捜査局(DSI)はこのほど、タイからフィンランドへの労働力輸出に絡んで閣僚経験者2人と政府高官2人が3600万バーツの賄賂を要求した疑いがあり、これら4人を国家汚職制圧委員会(NACC)に訴える予定だと明らかにした。
フィンランドでは果実摘みの労働者が必要とされており、この仕事のためにタイ人を同国に送り込む代わりに容疑者らがタイ人労働者1人につき平均3000バーツの賄賂を要求していたとのことだ。2020~23年にタイからフィンランドに渡ったタイ人労働者は約1万2000人にのぼるという。
関係筋によれば、DSIは容疑者の氏名を明らかにしていないが、同期間に労相を務めたスチャート下院議員(与党・タイ団結立国党副党首)は11日、「私は悪いことは何もしていないし、取り調べのために出頭も命じられていない」と述べ、潔白を強調した。