スパンブリ県の花火工場でまた爆発事故 死者20人 現場には複数の肉片
バンコク北西に位置する中部スパンブリ県で1月17日午後3時30分ごろ、ムアン郡(県庁所在地)にある花火工場で爆発が起き、少なくとも作業員20人が死亡した。このほか10人あまりが所在不明。同工場では2022年11月にも1人が死亡、3人が負傷する爆発事故が起きていた。
関係者によれば、今回爆発が起きた工場には朝から20人ほどが出勤。爆発後の半径約100メートルに及ぶ現場は、人体の一部とみられる肉片があちこちに散乱するという惨状で、17日現在生存者は1人も見つかっていない。
現場を視察した同県のナタパット知事は、「工場内にいた作業員が全員死亡したかはわからない。だが、現場検証では生き残った人がいたとの報告はない」と話している。
今回の事故については、スイスで開催されているダボス会議に出席中のセーター首相にも報告されており、首相からは花火工場の操業が合法だったかなどを速やかに調査するよう指示があった。
なお、花火工場のオーナーは花火を客に届けるため外出しており、爆発には巻き込まれなかった。