競走馬の大量死で牧場オーナーが政府機関提訴か 「ウイルス持ち込んだ」
東北部ナコンラチャシマ県で競走馬を育てている牧場で馬が大量死したことから、牧場のオーナーが当局の落ち度が大量死の原因だとして国立公園野生動植物保護局などの政府機関を提訴する構えを見せている。
同オーナーによれば、牧場では馬160頭を飼っていたが、うち21頭がアフリカ馬疫(AHS)で死亡し、損害は5000万バーツに及ぶという。馬の肺や心臓にダメージを与える致死率の高いAHSはアフリカのさまざまな地域で報告されているウイルス性の風土病だが、同オーナーは、「政府機関がアフリカからの輸入を許可した動物がウイルスをタイに持ち込んだ可能性が非常に高い」としている。
関係筋によれば、野生動物でもシマウマなど絶滅危惧種ではないものは比較的自由にアフリカからタイに輸入されているとのことだ。