殺人容疑の台湾人ギャングとタイ人女 カンボジアに逃走 仲間割れで殺害か
スワンナプーム空港近くの小屋でアジア人らしき男の他殺体が見つかった事件で、タイ警察がタイからカンボジアに出国した台湾人の男4人とタイ人の女1人を容疑者とみていることが2月26日までにわかった。
殺害されていたのは台湾で強盗と銃不法所持の罪に問われタイに逃げてきていた台湾人の男A(44)と判明。今回の殺人事件は、台湾人ギャングの仲間内の抗争で発生した可能性が高いと警察はみている。
殺害されたAはタイ人女性の名義で借りたバンコク都ラートプラオ区ラートプラーカオの住宅に20代とみられるタイ人女性と一緒に住んでおり、たびたびタイ人と中国人とみられる若者らが高級車で乗り付けてはパーティーを開いていたという。
一方、Aは東部チョンブリ県パタヤ市で24日に日本車を盗み、同日深夜、その車をバンコクのラチャダピセーク通りに乗り捨て、25日午前2時ごろ、ラートプラーカオの住宅にオートバイで帰宅。
これに対し、容疑者である台湾人の男4人(25~42)のうち3人はタイ入国後、25日午前3時過ぎにタクシーでラートプラーカオの住宅に到着している。その後、しばらくして近隣住民が銃声を複数回聞いており、午前5時前、遺体を積んだとみられる乗用車が走り去る様子が確認されている。
容疑者らは殺害したAの遺体を食べ物の販売店だった小屋に遺棄した後、東部サケオ県からカンボジアに入国。ポイペットのカジノに立ち寄った後、プノンペンに向かったとみられている。タイ警察はこれら台湾人とタイ人の女の居場所などについてカンボジア当局からの情報を待っている。