大量に押収された麻酔薬ケタミンの一部は食品添加物
乱用薬物の麻酔薬ケタミンが大量押収されたと報じられたが、当局による分析で押収物が部分的にケタミンでないことが判明した。
報道では、11月22日にタイで過去最高の11.5トン、278億バーツ相当のケタミンが押収されたことになっていたが、麻薬制圧委員会(ONCB)が分析したところ、バンコクに隣接するチャチュンサオ県の倉庫から見つかったケタミンとされる466袋のうち、少なくとも60袋が食品添加物のトリポリリン酸ナトリウムだったという。
この結果を受け、民間団体「犯罪被害者支援クラブ」が11月23日、警察の反腐敗部門に「押収物すべてがケタミン」との虚偽情報を公表したのは問題だとして法相とONCB事務局長を訴える手続をとった。