中国人実業家拉致事件の容疑者5人を逮捕 悪質建築業者が逆恨みか
バンコクのスクンビット通りで12月5日午後に実業家の中国人男性が拉致された事件で、首都圏警察のプクポン長官は9日、容疑者5人を逮捕し、実業家を救出したと発表した。
警察によれば、クリアンクライと名乗る男性が警察に「中国人のチェン・レイ氏(43)が5日午後4時半ごろ、スクンビット・ソイ39から拉致され、そのあとでマレーシア人ガイドから『チェン氏を殺されたくなかったら約1500万バーツをよこせ』という連絡があった」と通報してきたとのことだ。
この通報に基づいて捜査した結果、防犯カメラの画像の分析で、犯人たちがチェン氏を中部スパンブリ県のリゾート施設に連れて行ったことが判明。警察が同施設を急襲して容疑者5人を逮捕し、チェン氏を救出した。
チェン氏は裕福な投資家でスパの建設などに投資していたが、建物が予定通りに完成せず、設計図通りでない部分があるなど問題が発生し、建設業者を相手取って訴訟を起こしていたが、今回の事件で逮捕された容疑者の中にこの業者がいたとのことだ。