プーケットの海岸で約500人が抗議集会 スイス人男性がタイ人医師に暴行
世界的に有名なタイ南部の観光の島、プーケット県で3月3日、地元民や活動家など約500人がタラーン郡ヤム・ビーチに集まり、同地在住のスイス人男性(45)がタイ人の女性医師に暴力を振るったとされることなどに抗議した。ビーチに来たのは最初は100人ほどだったが、地元民が続々と集まり最終的に500人ほどになった。集会では、「タイから出て行け」といった男性を非難する声が上がった。
同県にあるエレファント・パークのオーナーである男性は海岸に住宅を所有しているが、2月24日夜、住宅の前の踏み段(ステップ)に友人知人とともに腰掛けて月を見ていた女性医師の背中を足蹴にした。また、男性のタイ人妻も医師を罵倒。その後、医師は警察に被害届を提出した。
これについて男性は、以前中国人旅行者が敷地内に入り込んだことがあったので、また旅行者が入り込んだと思って追い出そうとしたが、踏み段で足を滑らせてしまい、足が彼女の背中に当たってしまったもので、傷つける意図はなかったと言い訳。しかし、医師の知人のスマートフォンには男性が口汚く医師らを罵る様子が撮影されていた。男性と妻はタラーン警察署への出頭が命じられ、容疑について説明を受けることになった。
また、この件がきっかけで、問題の踏み段が住宅の敷地内ではなく、公共の土地に設けられていることが判明。地元当局が住宅の管理会社に対応を要求した。その後、当局のさらなる調査で、住宅の木製階段およびラウンジ用スペースも公共の土地に設けられていることが判明している。