化学薬品漏出事故 大気中から有毒ガスは検出されず
バンコクに隣接するナコンパトム県ナコンチャイシー郡でポリエステル繊維などを生産しているインドラマ・ベンチャー社の工場から化学薬品が漏れ出た事故で、公害対策局(PCD)は9月22日、工場から半径20キロのエリアでは大気中から有毒ガスは検出されなかったと発表した。
同工場から漏れたのはジフェニルオキシドとビフェニルという伝熱流体の化学薬品。漏れが判明したのが22日午前5時45分ごろで、10分ほど続いた。同社の説明によれば、河川などには漏れ出ておらず、従業員の負傷や設備の損傷なども報告されていないという。
なお、今回の事故に伴い、スラサク・ナコンパトム県知事は工場に対し一時的な操業停止を命じ、付近の学校についても調査が完了するまで休校とするよう命じた。