今年上半期のデング熱感染者 昨年の3倍に
タイ保健省疾病対策局(DDC)によれば、タイでは蚊によって媒介されるウイルス性熱帯感染症のデング熱が流行しており、今年上半期(1~6月)の感染者数は前年同期の約3倍に上っている。
今年1月1日~6月28日に確認された感染者は2万7377人で、うち33人が死亡した。感染者の内訳は、15~24歳が最多で、また、地域別の感染者数は南部が最多、次がバンコクを含む中央平野となっている。
タイ保健当局によれば、デング熱の症状は急激な発熱のほか、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐など。通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現する。デング熱患者の一部はまれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることもある。