タイ保健省 薬剤の効かない超結核の撲滅に努力
チョラナン保健相によれば、保健省は様々な薬剤が効かない超結核(XDR-TB)をこの数年のうちにタイから一掃することを目指している。XDR-TBは、多剤耐性結核(MDR-TB)のなかでも第一選択薬の2種類に加えて、6種類ある第二選択薬のうち3種類かそれ以上に対して耐性のある結核で、超結核や広範囲薬剤耐性結核と呼ばれている。
チョラナン保健相は、「結核の患者は以前に比べると大幅に減少しているが、結核に2030年までに終止符を打つことがSDGsでゴールとされており、タイもこれを目指す必要がある」と説明する。
なお、保健省医療サービス局局長のトンチャイ医師によれば、XDR-TBの感染者は主に国境地帯で発見されているが、これらの患者が適切な治療を受けないことでさらに薬剤耐性の強い結核が出現することが懸念されるとのことだ。