豚レンサ球菌感染で24人死亡 タイ保健当局が生肉食に警鐘
タイ保健省疾病対策局(DDC)では、豚レンサ球菌の感染例が今年に入って500件ほどに及び、死亡した感染者が24人に上っていることから、生や十分調理されていない豚肉を食さないよう警鐘を鳴らしている。
東北部ナコンラチャシマ県のDDC第9地域事務所のタウィチャイ所長は11月2日、「最近になってナマもしくはしっかり加熱されていない豚肉を食べて豚レンサ球菌に感染する人が増えている。手に傷があると調理時にも感染する恐れがあるので注意が必要」と指摘する。県別の死者数は、ナコンラチャシマ県が最多の4人、マハサラカム県の3人、ターク県、ウタラディット県、ウタイタニ県、ナコンパトム県がそれぞれ2人、チェンマイ県、ナーン県、スコータイ県、カムペンペット県、ピチット県、サムットサコン県、ノンカイ県、チャイヤプム県、ブリラム県がそれぞれ1人となっている。
豚レンサ球菌が人に感染すると発熱、疲労感、動悸、血圧低下、視力や聴力の不良などの症状が出て、髄膜炎や敗血症で死亡することもある。