タイ最南部ではしかの死亡者が多いのは「誤解」が原因か
イスラム教徒が住民の大部分を占めるタイ最南部を中心に麻疹(はしか)が流行しており、今年に入りすでに幼児など18人が死亡しているが、保健当局によれば、タイ最南部ではしかの感染者・死亡者が多いのは誤解から予防接種を受けない人の多いことも理由のひとつという。
南部国境県行政センターのソムマイ事務局長補佐によれば、イスラム教では豚肉を食することが禁じられているが、最南部では「はしかワクチンは豚肉から作ったゼラチンが使われている」との噂が広まっており、この間違った情報のために子どもにはしかの予防接種を受けさせない人が多いとのことだ。