外来魚「ブラックチンティラピア」大量繁殖問題 遺伝子組み換えにより3年で終止符
タイではブラックチンティラピアなどの外来魚が増加して養魚ビジネスなどが打撃を受けていると報じられているが、漁業局はこのほど、約3年後には外来魚の大量繁殖に終止符を打つことができるとの見通しを示した。
具体的には、遺伝子組み換えによって、子供を産まない魚が生まれるようにするというもの。今年12月からの15か月間に遺伝子組み換えのブラックチンティラピアを合計25万匹以上放流すれば、3年後には繁殖に歯止めをかけることが可能になるという。
このほか、タイ国内の河川からブラックチンティラピアを減らすべく、漁業局は現在、市価の7~10バーツより高い1匹15バーツで買い上げているが、同局はブラックチンティラピアを捕食する天敵の魚を放流することも計画している。