洪水被害のタイ南部 大雨は12月3日ごろまで継続 さらなる被害拡大が懸念
タイ南部14県のうち7県が大雨のために洪水に見舞われているが、関係当局によれば、南部の大雨は12月3日ごろまで続き、被害がさらに拡大する恐れがあるという。
タイ国家水資源事務所(ONWR)傘下の国家水管理センターのタナロート所長は11月28日、「南部の主要河川はこの先数日、水位が相当上昇して氾濫するところもあるだろう。南部では広範なエリアが大雨に見舞われているが、中でもナラティワート県は過去1週間の降雨量が1100ミリに達している」と説明している。12月4日ごろからは洪水被災地では徐々に水が引き始めると予想されるという。
これまでにパタニ、ヤラ、ナラティワートのタイ最南部3県と隣接のソンクラ県が大雨に伴う洪水に見舞われている。これらの県では多くのエリアが膝上まで浸水し、南部のビジネスの中心地であるソンクラ県ハートヤイでは浸水深が150センチにも及んだという。
ナラティワート県では5つの郡が洪水に見舞われ、教育当局から小学校に休校を検討することが指示された。保健省では、これら4県に位置する113の病院が適切な指示や支援で医療サービスを継続できるよう11月30日まで状況を注意深くモニターするとしている。