保健省が警告 鳥インフルエンザのウイルス変異で哺乳動物感染が報告 「生牛乳に注意」
タイ保健当局はこのほど、鳥インフルエンザ(H5N1)の哺乳動物感染が報告されていることから家畜農場を訪れる際は感染対策をするとともに、生の牛乳も飲むのを控えるよう呼びかけた。
乳牛の鳥インフルエンザ感染は昨年3月、米国で報告されている。保健省疾病対策局の担当者は、「世界の多くの国で乳牛、豚、トラなどの鳥インフルエンザ感染が見つかっており、ウイルスの変異で哺乳動物も罹患しやすくなっていることがうかがえる」と指摘する。 タイでは2000年代初めに鳥インフルエンザが蔓延して養鶏業が影響を受けたほか複数人が感染して死亡。このため日本はタイからの鶏肉輸入を2013年末まで約10年間にわたり停止し、タイ鶏肉産業が大打撃を受けたことがある。