電子タバコとクラトムの長年使用で小中学生3人が重症化し入院 学校周辺で販売
タイ東北部ブリラム県からの報道によれば、同県サトゥック郡で最近、小学5年と6年、中学2年の3人が約2年にわたって電子タバコとクラトム(アヘンボク)を使用したため体調不良を訴え病院に入院することになったという。
ネット上の情報によれば、3人は約2年前から電子タバコを使用し、クラトム・ジュースを飲んでいたが、最近になり嘔吐、胸痛、呼吸困難などの症状が出てきたという。
このほか、同郡では先月も電子タバコを使用していた中学3年生が体調不良で病院で治療を受けたとのことだ。タイでは、電子タバコを使用することもタイに持ち込むことも違法だが、実際には路上で堂々と販売されている。
また、学生をターゲットにしたとみられるアニメ柄のパッケージの電子タバコなどが学校周辺で売られていることも問題となっている。
クラトムはタイおよびその周辺国に分布するコーヒー科の樹木で、東南アジアでは伝統的にその葉を噛んだり、お茶にして飲んだりすることにより、疲労回復や仕事の生産性向上に利用されてきた。ただ、クラトムの体内における短期・長期的な影響、安全性、治療的用途の可能性については、まだ解明されてない点が多い。