炭疽菌感染問題 カンボジアがタイから家畜などの輸入を禁止
今年3月に入ってタイの隣国ラオスで炭疽菌の感染拡大が伝えられていたが、タイ東北部でも炭疽菌感染による死者が出る事態となった。これを受けてタイの隣国カンボジアはこのほど、タイからの家畜と畜産品の輸入を停止する措置を執った。
カンボジアの報道によれば、カンボジアの農業省など関係当局はタイでの炭疽菌の感染状況を詳しくモニターしているという。カンボジア当局は、「今のところカンボジアでは炭疽菌の感染例は報告されていないものの、予防措置としてタイからの家畜と畜産品の輸入を一時的にストップすることにした」と説明している。
また、ラオスも5月5日からタイからの豚肉、牛肉、羊肉、馬肉の輸入を停止している。 炭疽菌による感染症は炭疽と呼ばれ、感染した動物から人に感染する。潜伏期間は1~7日程度で、おもな病型は皮膚炭疽、腸炭疽、肺炭疽がある。どの病型でも治療しないと死亡することがある。