過去1年間に覚醒剤を使ったタイ人は約150万人 22万人が精神に異常きたす
タイ麻薬制圧委員会事務所(ONCB)はこのほど、人口約7170万人(2023年)のタイで昨年1年間に覚醒剤を使用した者が約150万人(12~65歳)おり、うち約33万人は治療が必要で、約22万人が精神衛生上の異変などを経験したとする調査結果を発表した。
この調査は、麻薬問題に取り組んでいる機関に現状を伝えるともに、問題解決の手がかりを提供することが狙い。タイで最も蔓延している違法薬物はメタンフェタミンであり、これにエクスタシー、ヘロイン、クリスタル・メタンフェタミン、ケタミン、アヘン、コカインなどが続く。
ONCBでは、タイ北部と国境を接するミャンマーのシャン州に麻薬密造の拠点が存在するとみている。