非効率・患者減・高賃金で赤字の東北部コンケン病院 タイ政府が緊急融資か
タイ東北部コンケン県のコンケン病院が赤字体質から脱却できずに負債が拡大しており、保健省が同病院への緊急融資を検討中だ。ソムサク保健相によれば、コンケン病院は4年ほど前から資金不足に陥っており、累積赤字は現在、12億バーツあまりとなっている。この状態を緩和すべく、保健省は国家社会保障事務所から同病院に短期措置として3億バーツあまりを融資することを検討中だ。
コンケン病院の経営難は、効率が悪い、公務員制度のもとでの患者受け入れが比較的に少ない、スタッフの賃金が比較的高いといった保健省が管理・運営している地方病院が直面している構造的な問題が背景にある。そのため、抜本的な解決にはこれらの問題に直接メスを入れる必要があるとされている。