ミャンマー地震時の30階建ビル崩落事故 タイ首相「原因は設計と施工の不備」
今年3月28日にミャンマーで起きた地震の影響で約1000キロ離れたバンコク中心部で建設中の30階建て会計検査院ビルが数秒のうちにいとも簡単に崩落した事故について、ペートンタン首相は6月30日、政府庁舎で開いた記者会見で、設計と施工の不備が事故につながったと説明した。
建設作業員など89人が死亡し、9人が負傷したこの事故については、「強度不足の鉄筋などが使われていたことが原因」といった指摘もあったが、首相によれば、事故原因の解明に当たった関係政府機関や研究機関のすべてが「設計と施工が原因」との結論に至ったとのことだ。
今回の発表は、事故発生直後に首相が90日以内に原因を解明するよう関係機関などに指示していたことによるもの。事故原因に関する報告書はすべて法務省特別捜査局(DSI)に提出され、責任者に法的措置が執られることになる。