期間限定バンコク週報無料購読キャンペーン実施中

僧侶不祥事が経済にも波及 通報100件超の影響拡大

タイの仏教は、厳格な戒律を特徴とする上座部仏教であり、本来、僧侶は清廉潔白な生活を送る存在とされている。しかし近年、僧侶による金銭スキャンダルや女性問題が相次いで報道され、宗教界の信用問題に発展している。

こうした状況を受け、警察庁中央捜査局(CIB)は、僧侶に関する不祥事の情報を受け付ける専用センターを設置した。開設から間もなく、既に100件を超える通報が寄せられており、宗教界のみならず、観光業や関連ビジネスへの影響も懸念されている。

通報内容には具体性に乏しいものも含まれているが、所轄警察署により精査が進められている。通報の一例としては、バンコク都パシチャルン区の寺院における住職代行の女性スキャンダルが挙げられており、宗教施設の信頼性に対する国民の不安が高まっている。

仏教は国内の文化・観光資源の中核を担っており、宗教界の不信は外国人観光客や寄付金などの流れにも影響を与える可能性がある。倫理規範の強化と制度的対応が急務となっている。

この記事がお役に立ちましたら
フォローをお願いします

シェアしていただければ幸いです
目次