密猟事件で大手ゼネコン社長に禁固16カ月の有罪判決
タイ建設業界の大物である大手ゼネコン「イタリアンタイ・ディベロップメント」のプレムチャイ社長が昨年2月に西部カンチャナブリ県の野生動物保護区内で密猟したとして逮捕された事件で、同県のトンパプーム裁判所は3月19日、プレムチャイ被告に禁錮16カ月の有罪判決を言い渡した。
同被告はイタリアンタイの社員らとともに保護区内で猟銃を所持し、傍らに野生動物の死骸のある状況で逮捕された。禁錮刑の内訳は、公の場での無許可の銃所持が6カ月、野生動物保護区内での狩猟が8カ月。キジの死骸の無許可所持が2カ月。だが、逮捕時に黒ヒョウの死骸も確認されていたが、これについてはお咎め無しだった。
今回の1審による実刑判決に対し、被告側は控訴する見通し。また、被告はこれまで沈黙を守っていたが、判決後報道陣の質問に対し、「すまなかった」と一言だけ口にした。
判決については、被告が有力者であることから「執行猶予が付くと思っていた」「無罪放免になると思っていた」などの声があがっている。なお、被告は判決後、40万バーツの保証金で保釈された。