新型コロナウイルス感染のタイ人男性が死亡 デング熱にも感染
保健省は3月1日、これまでにタイ国内で新型コロナウイルス感染が確認された42人のうちスワンナプーム空港から約15キロ離れたサムットプラカン県バンプリー郡にある免税店「キングパワー」で販売員として働いていた35歳のタイ人男性が2月29日午後6時25分に多臓器不全で死亡したと発表した。
1月27日に民間病院を受診した時にデング熱と診断された後、2月5日の検査で新型コロナウイルス感染が判明した。男性は試験的に抗ウイルス剤や回復感染者の血漿投与による治療を受けており、2月16日から新型コロナウイルスが全く検出されていないことから、保健省は死因の解明が必要としている。
また、この男性を担当した看護師の女性が新型コロナウイルスに感染して肺炎を患ったものの、治療を受けて回復しすでに退院している。
今回の男性のケースについて保健省担当者は、「無症状かほとんど症状のない新型コロナウイルス感染者から人にウイルスが移ること、そして持病がなくても重篤になることを示す重要な例」としている。