タイ30都県でPM2.5濃度が危険水準 複数の野焼き・山火事を確認
タイでは気温の低下に伴い各地で大気汚染の悪化が報告されているが、関係当局によれば、12月14日、タイ77都県のうち30都県で高濃度のPM2.5(極小粒子状物資)が観測されたという。
タイ地理情報宇宙技術開発機関(GISTDA)が行っている衛星からの粉塵調査では、バンコク西方に位置しタイ湾に面するサムットソンクラム県でPM2.5濃度が14日に国内最高の84.1µm/m3に達したことが判明した。同濃度の安全基準は50µm/m3。
一方、バンコクでは14日、全50区中42区でPM2.5濃度の上昇が報告されており、なかでもプラカノン、ドンムアン、ラクシー、バンコクヤイ、バンナーの5区の濃度が突出していた。
GISTDAによれば、13日時点で山火事や野焼きを意味するホットスポットが全国で159カ所確認されており、このうち農地が96カ所と最も多かった。