バンコク都知事 都内の屋台に対し「グリストラップ」設置を義務化 期限は5月か
バンコク都庁はこのほど、飲食店や食べ物を販売する都内の屋台に対し、油やゴミ(野菜くずや残飯など)を直接下水道に流さないためにグリストラップ(油脂分離阻集器)を設置することを義務づけた。
チャチャート都知事は、都内トンブリ地区を訪れ、都庁下水局による下水道掃除の様子を視察。その際、「バンコクには認可を受けた飲食店・屋台が2万あまりあるが、これらすべてにグリストラップの設置が求められている。下水道に流される油脂などが減れば、都庁による下水道掃除もスムーズ行うことが可能になる」と指摘した。
都庁の命令に従わずにグリストラップを設置しない場合、6カ月以下の禁錮刑か5万バーツ以下の罰金刑が科される可能性がある。
なお、下水局は現在、本格的な雨期の到来に備えて、排水が滞ることがないよう下水道の掃除を進めているが、雨期が始まる5月までに全長6924キロに及ぶバンコクの下水道のうち3800キロ程度を掃除できる見通しという。