タイの自動車産業がコロナ前の状況になるには5年必要 タイ工業連盟
タイ工業連盟(FTI)自動車部会によれば、新型コロナウイルスの感染拡大でタイ国内の自動車産業が大打撃を受けており、ワクチンが開発され新たなパンデミックがないことを前提としても、自動車産業がコロナ禍前の状況になるには5年程度必要という。
自動車部会の広報担当を務めるスラポンFTI副会長は、「タイの自動車産業は国内生産の約半分を輸出するなど輸出に大きく依存していることから自動車生産が元通りになるのはだいぶ時間がかかる」と指摘する。
また、タイの年間自動車生産台数は1997年のアジア通貨危機で55万台程度まで落ち込んだが、2012年には200万台に盛り返していることから、副会長は、「タイの自動車産業はコロナ禍から立ち直ることができる」と自身を示す。なお、FTIでは今年の自動車生産を130万~140万台と見込んでいる。