タイ中銀トップ 反政府デモによる経済のさらなる落ち込みを懸念
タイ中央銀行総裁に就任したばかりのセタプット氏が、反政府デモが続いていることで国内消費と観光業がさらに冷え込むことを懸念する。タイ経済は新型コロナ感染拡大で大打撃を受けており、政府は現在、経済の立て直しに躍起になっているが、反政府デモが経済の立て直しを妨げかねない状況となっているという。
セタプット総裁は「(反政府デモが長引いているという)政治的要因は経済に影響する。とりわけ、消費者の気持ちを落ち込ませ、観光業にも悪影響が及ぶ。そのため中銀では状況の推移を注視している」と話す。
なお、中銀では、タイ経済が新型コロナ以前の状態に戻るには少なくとも2年程度かかると見込んでいる。