ミャンマー人出稼ぎ労働者の集団感染発生で首相が制限措置緩和取消を示唆
タイでは新型コロナの国内感染が長らくほとんど確認されず、感染拡大対策の移動制限などが緩和されていたが、バンコクに隣接するサムットサコン県でミャンマー人出稼ぎ労働者の集団感染が起きたことから、プラユット首相はこのほど、制限措置の緩和を取り消したり、新年を祝う行事を禁止したりする可能性のあることを明らかにした。
新型コロナウイルス感染症対策センターが12月22日に発表したところによれば、新たに427人の感染が確認されて累計感染者数が5716人に増加したが、新規感染者のうち397人が外国人出稼ぎ労働者だった。
プラユット首相は「今回の集団感染で新型コロナが我が国にとって深刻な脅威であることに改めて気づかされた。12月に入って感染状況が世界的に悪化しているが、これによってタイも深刻な打撃を受けるのであり、備えを整える必要がある」と強調している。