タイ商務省 パーム油価格高騰への対処に本腰 5年前の5倍に値上がり
チュリン商務相は1月25日、最近になって食用油が値上がりしていることから、その原材料であるパーム油の価格高騰問題に取り組む考えを明らかにした。
生活必需品である食用油のボトル1本の値段は昨年末に56~60バーツだったものが、今週に入り約70バーツに値上がりしている。商務相によれば、アブラヤシの果実とその果実からしぼった未精製パーム油が値上がりしていることが食用油値上がりの最大の要因という。アブラヤシの果実はキロ当たりの値段が5年前には2バーツほどだったが、今は10~11バーツに値上がりしているとのことだ。
チュリン大臣は、「値上がりが農家にとってプラスであることはわかっているが、消費者に負担がかかっている。アブラヤシ農家、パーム油生産者、消費者にとって最良の解決策を見いだすよう商務省に指示した」と話している。