タイでサル痘の疑い例3人 その後、ヘルペスと判明
タイ保健省疾病対策局のオパート局長は5月29日、サル痘感染が疑われる3例の報告があったが、いずれもサル痘ではなく疱疹(ヘルペス)だったと説明した。これら3人については、同省医学局と国立チュラロンコン大学傘下のタイ赤十字新興感染症健康科学センターによる調査・分析によってサル痘でないことが確認された。
これまでのところタイではサル痘はまだ1例も確認されていない。同局長は、「これまでに得られた情報によれば、サル痘は新型コロナほど容易に人から人に感染しない」としている。
サル痘はサル痘ウイルス感染による急性発疹性疾患。症状は発熱と発疹を主体とし、多くは2~4週間で自然に回復するが、小児等で重症化、死亡した症例の報告もあるという。