タイ商工会議所会頭 「タイの輸出は今後減速へ」 ウクライナ紛争の波紋
タイ商業・工業・金融合同常任委員会(JSCCIB)によれば、タイの輸出は今年後半、さまざまな不安定要因により成長減速が懸念されるという。JSCCIB議長を務めるサナン・タイ商工会議所会頭は、「4月の輸出は前年同月比9.9%増というしっかりした成長を見せたが、今年の残りの期間は成長のペースが落ちるだろう」と指摘する。
世界的な不安定要因、とりわけロシア軍のウクライナ侵攻によってインフレが進み、オイル価格も上昇し、食糧不足に直面する国が出てくる可能性もあり、これがタイの輸出に影響することが予想されるという。ただ、JSCCIBは今のところ、今年のタイ経済成長見通しを下方修正するには至っていない。