タイ入国制限緩和もホテルは人材不足 大幅な値引き合戦も
7月からタイ入国制限が大幅に緩和され、外国人観光客が今後さらに増加するものと期待されているが、タイ・ホテル協会(THA)によれば、ホテル従業員数はコロナ禍前に比べて71%ほどにすぎず、全体の68%に及ぶホテルが従業員不足に直面しているという。
マリサTHA会長は、「タイはコロナ禍により外国人観光客が大幅に減少していたが、規制が緩和された7月は過去2年間で初めて訪タイ外国人数が100万人を突破した。しかし、ホテルの売り上げは十分には増えておらず、全体の67%に及ぶホテルがマンパワー不足にもかかわらず給料を引き上げることができないでいる」と説明。具体的には、全体の約3割を占める4スター級、5スター級のホテルは売り上げを伸ばしているものの、残りの約7割のホテルは激しい価格競争を生き残るために大幅な値引きを強いられているのが現状とのことだ。