上院でピタ党首支持が拡大か 不敬罪改定に批判も
次期首相を決める首相指名選挙では今回の総選挙で選ばれた下院議員500人および上院議員250人の投票で過半数票(376票以上)を得た候補者が首相に選ばれることから、上院議員の動きにも関心が集まっているが、ここに来て上院議員の間で最多議席を獲得した前進党のピタ党首(同党の首相候補)を支持する意見が増えつつあるという。
一部の上院議員は、不敬罪に対する前進党の姿勢を問題視し、ピタ党首を支持しないと表明しているものの、サティット上院議員は、「下院議席の過半数を有する連立政権の誕生を支持する」と述べ、ピタ党首に投票する意向を示した。これでピタ党首支持の姿勢を示す上院議員は少なくとも14人になった模様。ただ、前進党が最も多くの有権者の支持を得たという事実にもかかわらず、同党が求めている不敬罪を規定した刑法112条の改正を王室尊重の立場から不適切と考える上院議員も少なくないとされ、2~3カ月後に行われる見通しの首相指名選挙でどれだけの上院議員票が集まるのか現時点では不透明。