過積載トラックに賄賂要求 20年前から放置状態
交通警察官が過積載トラックの運転手に賄賂を要求している問題で、タイ陸上輸送連盟(LTFT)のアピチャート会長は6月1日、運送会社の代表者約30人を率いて、前進党比例代表候補のウィロート氏のもとを訪れ、問題の早期解決を要請した。
同会長によれば、トラック運転手を狙った警官の賄賂要求は約20年前から存在するという。また、陸運局に登録している運送業者は約150万社に及ぶが、そのうち20万社あまりの業者は過積載を見逃してもらうために賄賂を警官に渡しているとのことだ。賄賂は過積載の程度によって3000~1万5000バーツあまりという。LTFTには40万社あまりが加盟しているが、アピチャート会長は、「当連盟の会員には賄賂を渡しているところはない」と主張している。
トラックによる重量制限を超過した荷物の違法積載は、運送の効率アップが目的だが、重量オーバーによる車体への負担、ブレーキ制動が緩くなることによる交通事故リスクなどが増すばかりでなく、道路や橋が傷む原因ともなっている。