洪水対策で135キロの運河建設へ タイ水利局
タイ水利局が雨期の洪水対策と乾期の干ばつ対策としてパーサック川からバンコクの東側を通って海に流れ出る運河を建設する計画を進めている。
バンコクの北に位置するサラブリ県サオハイ郡ルンランを起点とするこの運河は、アユタヤ県、ナコンナヨック県、サムットプラカン県を通過してチャチュンサオ県バンパコン郡でタイ湾につながる全長135キロのもの。建設工事は2期に分けて行われ、一期工事では54.5キロ分が建設される予定だ。
バンコクおよび周辺地域は雨期に北部や東北部に降った雨がチャオプラヤ川などを通って南下して海に流れ出ることから毎年のように河川の増水で水害に見舞われている。そのため、新たに運河を建設することで河川の水量を減らすことが可能なり、水害のリスクを軽減できるという。
新運河は5740万立方メートルまで水を蓄えることができるため、干ばつ時に水源としても利用できるとのことだ。