アルコール飲料にも絵付き警告表示を義務付けか 関連業界および最大野党は反対
アルコール飲料のメーカーを含む関係業者に酒のボトルなどに絵付き警告文を付けることを義務づけることをタイ政府は検討している。
現在販売されているタバコのパッケージには、喫煙により罹患する可能性のある疾病の患者や患部のおどろおどろしい写真と警告文が表示されているが、政府のアルコール飲料規制委員会と保健省疾病対策局はこのほど、アルコール飲料にも同様の絵付き警告文が必要との提言を打ち出した。
だが、政府のこの動きに対し、アルコール飲料メーカーや観光産業に携わる人々からはビジネス上マイナスになるため、実効性を疑問視する声が上がっている。
一方、最大野党・前進党のタオピポップ議員は酒造りの自由化推進を訴える立場から、絵付きの警告文はメーカーに余計な負担がかかり、商品の美観にも影響するとして否定的な立場を表明している。