タイ中銀の経済成長見通しに政府系シンクタンク議長が異議 金融引き締め策を批判
政府系シンクタンクの国家経済社会開発評議会(NESDC)の議長に先ごろ就任したスパウット氏はこのほど、タイ中央銀行が示している今年下半期のタイ経済成長見通しに対して否定的見解を明らかにした。
同議長によれば、中銀の金融政策委員会(MPC)による金融引き締め策が個人や中小企業を対象とした融資に打撃を与え、融資コストも増大している。これによって国民の購買力、経済活動にブレーキが掛かり、GDP成長率が下がることになるとのことだ。
タイのGDP成長率について、NESDCは今年第1四半期(1~3月)が前年同期比1.5%増と報告。また、中銀は第2、第3、第4四半期にそれぞれ2%、3%、4%成長するとの楽観的見通しを示している。