ペートンタン貢献党党首、第31代首相に正式就任 「父と叔母と同じ轍は踏まない」
8月18日、ワチラロンコン国王陛下のご承認に伴い第31代首相に正式就任したタイ貢献党のペートンタン党首は、「父と叔母と同じ轍は踏まない」と述べ、裁判中に国外逃亡した親族2人、すなわち父親のタクシン氏と同氏の妹であるインラック元首相のような運命は辿らないと明言した。
タクシン、インラック両元首相は、首相の座を離れた後、首相在任中の不正などの罪に問われることになった。インラック元首相も2017年半ばに国外に脱出した後一度も帰国しておらず、現在も事実上の亡命生活を続けている。
ペートンタン首相は、伝統の首相就任式典に出席した後、「誰も父や叔母のような人生を経験したいとは思わない。2人とも人生があのようになるとは思わなかっただろう。なので私は職務遂行(だけ)に最善を尽くしたいと思っている」と述べた。
なお、タクシン元首相の一族から首相になったのはペートンタン党首で4人目。2001年以降、タクシン氏、同氏のもう1人の妹の夫であるソムチャイ氏、インラック氏が次々と首相に就任し、その在位期間は合計8年を超えており、タクシン一族の政治的影響力の大きさが窺える。ただ、3人ともクーデターなどで本人の意に反して失脚している。