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課外授業の学童乗せた大型バス 前輪破裂し炎上 教師3人、学童23人死亡 運転手逃走

バンコクの北隣パトゥムタニ県ラムルークカー郡で10月1日、課外授業のため中部ウタイタニ県の学童などを乗せてウィパワディランシット通りをノンタブリ県に向かって走行中の大型バスが交通事故を起こして炎上。車内に取り残された学童ら20人、教師3人の計23人が死亡するという大惨事が起きた。

事故現場は大型ショッピングモール「ズィアー・ランシット」の近く。バスにはウタイタニ県ラーンサク郡のワットカオプラヤーサンカーラーム校の幼稚園児から中学生までの39人と教員6人が乗っていた。

関係者によれば、バスは走行中に左の前輪が破裂して発火、コントロールを失い中央分離帯に衝突して停止した。すぐに車体全体に火が回り、火の勢いも強かったため、乗客の約半数が焼死することになった。運転手は事故直後に脱出。後方のドアを開けようとしたが、何らかの原因により開かなかった。その後、道路脇の住民から小型消化器を借りた後、歩いて車体に近づいたが、消化器の使い方が分からなかったのか、放置して逃走した。現場に到着したアヌティン副首相兼内相は逃走した運転手を非難。政府庁舎で記者に対応したペートンタン首相は、途中で声が詰まり、涙を拭きながら専用車に乗り込んだ。

一方、運転手は事故の8時間後に出頭。その後、記者に対応したバス会社の弁護士は、非常口の整備に問題はなく、女性と子どもの力が弱いため、開くことができなかったのかもしれない、と発言し顰蹙を買った。なお、このバスは54年間、使用しており、数日前に乗車した乗客は、焦げ臭い臭いが車内に漂っていた、と供述している。

警察によれば、バスは圧縮天然ガスを燃料とするCNG車で、事故の衝撃で漏れたガスに引火して大事故になったものとのこと。 ワットカオプラヤーサンカーラーム校の生徒らは、バス3台に分乗して中部アユタヤ県の歴史公園を訪れた後、バンコクに隣接するノンタブリ県バーンクルアイ郡のタイ発電公社(EGAT)の展示会に向かっている途中でバス3台のうち1台が事故に遭った。

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